解体工事業からリユース事業へ。地域と資源をつなぐ「エコット」構想が始動

リユース事業

仙周工業株式会社

代表取締役 佐藤周司 様

既存事業:解体工事業
新規事業:リユース事業
創業:2006年 8月

補助金事業再構築補助金

復興需要の終息と業界構造の変化。
「10年後のビジョン」を描き直す中で生まれた新たな挑戦。

代表取締役 佐藤 周司 様にお話を伺いました

2002年8月に創業し、仙台市を拠点に建築物の解体および産業廃棄物のリユース事業を手がける仙周工業株式会社。

地域のインフラや環境保全を支えてきた同社が、近年取り組んだのは「リユース」を核とした新事業です。

その背景には、災害復興を経て描いた10年後のビジョン、そして「ヒトとモノをつなぐ場所をつくりたい」という強い想いがありました。

貴社の以前の事業状況について教えてください。

震災を機に業界が持ち直すも、事業の将来に危機感を抱いた。

私は長年にわたり解体工事業を営んできました。2011年の東日本大震災以前は、業界全体が非常に厳しい状況にあり、案件の取り合いも激しく、売上や利益も頭打ちの状態でした。「このままでは将来が見えない」という強い不安を常に抱えていたのを覚えています。

震災発生後は、復旧・復興需要によって業界は一時的に活気を取り戻しました。しかし、阪神・淡路大震災の例からも明らかなように、復興特需は永続するものではありません。実際に今回も、需要のピークは5年ほどで落ち着いていき、「この追い風が止んだ後に何を柱にするのか」が差し迫った課題となりました。

そうした問題意識のもと、私は2013年に経営者団体である中小企業家同友会に参加しました。経営について学ぶ中で、単なる現場対応にとどまらず、10年先を見据えたビジョンの必要性を強く感じるようになり、自社の中長期的な方向性を描く作業に本格的に取り組み始めました。

そして描いたビジョンを具体化する第一歩として、2017年に廃棄物処理場の建設に着手し、翌2018年に竣工。こうして廃棄物処理業を新たな事業として立ち上げることができました。解体工事に加え、持続可能な社会に貢献するこの取り組みが、当社にとって大きな転機となったのです。

さらにその延長線上で、処理だけでなく“モノを活かす”という視点を事業に取り入れたいと考えるようになり、廃材や中古資材などを再利用する「リユース事業」にも着手しました。廃棄物に新たな価値を見出すこの挑戦は、当社の社会的使命をより深めると同時に、持続可能性と収益性の両立を図る次なるステージとなりました。

小規模では意味がない。探し続けた「本気で取り組める場所」。

2014年頃から、リユース事業はいつかやりたいと考えていました。産業廃棄物もリユースも「ゴミを減らす」という目的は共通していますし、事業としての親和性が高いという確信があったからです。

ただ、問題は場所でした。リユースはスケールが小さいと収益化が難しい。「やるなら本気で、ある程度の規模を持ってやらなければ意味がない」と考え、幹線道路沿いの物件を中心に、競売や不動産情報を探し続けていました。

しかし、なかなか理想に合う場所が見つからない日々が続きました。そんな中、2022年1月、当社近くの工場物件に関する情報が舞い込んできたのです。

解体の見積依頼から“これはチャンスだ”と確信。

ある日、ある建物の解体見積依頼が入り、現地を確認しに行ったのですが、直感的に「これは活かせる」と強く感じました。50人近い従業員が働いていた工場で、建物も広く、アクセスも良好。これまで見てきた解体案件とは明らかに違うポテンシャルを持っていると感じたのです。

実はその少し前から、当社では「解体とリユースの融合」をテーマにした次の展開を構想しており、リユース拠点の立ち上げに向けて動き始めていたところでした。この物件は、まさにそのビジョンと重なる条件を備えており、「ここしかない」と確信しました。

ちょうど不動産側も整理を急いでいたようで、解体費用をかけるよりも早く売却したいという意向が伝わってきました。であれば、こちらで買い取って再活用し、リユース事業の基盤にできるのではないかと考えたのです。

実際には、2020年12月末に売買で取得しました。構想はすでに描いており、売買後の投資計画も明確にイメージできていたので、「ここを拠点にする」と腹をくくることができました。

あらためて、どのような新規事業に取り組まれたのでしょうか?

リユースを核に据えた「エコット」事業の始動

長年、解体業を営んできましたが、まだ使えると思えるような家具などの資源を処分しなければならない場面に何度も直面していたんです。

そのたびに「本当にこれでいいのか?」と、もどかしさを感じていました。

そして、新たにリユースを軸にした拠点「エコット」の立ち上げを行いました。

エコットは、地域の中でモノが循環する仕組みとして機能します。

解体で出てきた資源はもちろんのこと、一般の方からの買い取りも行います。

実際に始めてみると、「ちょっと見に来ただけなんだけど~」「まさかこんなものがあるとは!」なんて、地域の方々が気軽に立ち寄ってくれるようになりまして。少しずつですが、手応えもしっかりと感じているところです。

エコットを通じて、ヒトとモノがめぐり合う。そんな素敵な場所を目指しています。

当社との取り組みを決めたきっかけやポイントを教えてください。

自力で出した申請が不採択。だからこそ、プロの力が必要だった。

事業再構築補助金のことは、経営者団体を通じて以前から知っており、「この物件を活用するなら、これしかない」と考えていました。2023年3月の第9回公募では、自分たちで申請書を作成し、提出までこぎつけました。

締切が迫る中、最後の2〜3日はほとんど不眠不休で作業し、「これならいける」と自信を持って臨んでいたのですが、6月15日に届いた結果はまさかの「不採択」。理由も明示されず、「これだけ準備してもダメなのか…」と、大きなショックを受けました。

しかも、次の第10回の締切は6月30日。もう時間がないという中で、信頼している経営者仲間が「Taigenさんなら絶対に任せていい」と紹介してくれました。締切まで残りわずか10日しかありませんでしたが、「とにかく相談してみよう」と思い、すぐに連絡を取ったのがきっかけです。

想いを“そのまま形にしてくれる”プロの存在。

Taigenさんに依頼して驚いたのは、こちらの話を理解するスピードの早さです。「こういうことですよね?」とすぐに要点をまとめてくれるので、説明の手間がかからない。

それに、“宿題”が少ないんです。前回は自分たちで全部やっていて、本当に大変だった。でも今回は、「これを出してください」と最小限の依頼でスムーズに進めてくれた。

何より、こちらの“想い”をきちんと形にしてくれるところが、本当にありがたかったですね。

新規事業にかける想いを教えてください。

エコットを通じて「発信」と「出会い」の拠点へ。

エコットを立ち上げてから、発信の機会が一気に増えました。広報活動、SNS、メディア取材…これまで取り組んでこなかった“マーケティング”の重要性にも気づかされました。

広い土地と建物を使ってリユースをやるだけでは、人は集まらないんです。だから出張引取など、こちらから動くプッシュ型の営業も始めました。
お客様が「本当にいらないと思っているモノ」を引き取ることで、関係性も深まると感じています。

また、エコットを通じて、「こんな取り組みしてるなら解体も頼もうかな」という声も出てきて、本業ともシナジーが生まれ始めています。

理想は、ヒトとモノが巡り合う場所。

スーパーのダンボール回収のように、「ついでに不用品を持っていく」感覚で気軽に立ち寄れる場所。

買い物ついででもいいし、何か面白いものを見つけに来てもいい。ヒトもモノも、めぐり合わせなんです。

この場所をそうした“循環の拠点”として育てていきたいと思っています。

Taigenを勧めたいのは、声に出せる経営者。

私はTaigenさんを、
「困っていることを口に出せる経営者」に勧めたいです。

経営者って、実は相談できる相手が少ないんですよ。友達でも立場が違えば話しづらい。

だからこそ、“困っている”と言える人に、Taigenさんのような存在はとても大きい。

それに、ビジョンはあるけどやり方がわからない人、回り道をしてしまっている人。
そんな方にとって、Taigenさんは“実現するための近道”を見つけてくれるパートナーだと思います。

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